イヤイヤ期真っ最中の娘を育てながら、正社員として働くりささんは、現在第2子を妊娠中。平日はワンオペ育児でヘトヘトでした。妊娠4カ月を迎えて会社の上司に報告をしたところ、参加していたプロジェクトのメンバーからも外されてしまいました。さらに休日は義実家で家事を押し付けられ、まったく休む暇がありません。自由気ままに過ごす夫が羨やましく思えて、つい夫に「入れ替わりたい」と非現実的なことを言ってしまいました。すると、なんと本当に入れ替わってしまい、夫はりささんとして過ごすことに。夫は今までやったことがない家事や育児がどれだけ大変だったのかを思い知り、自分のこれまでの行動を思い返して後悔ばかりで……。自分がママになるしかない……! そう覚悟を決めた夫でしたが、慣れない育児や家事に追われ、1週間で限界に。しかし、りささんの母親はすでに亡くなっていて、父親も疎遠。 そこで、自分の母親に助けてもらおうと連絡を入れますが「妊娠は病気じゃない。手伝ってほしいなんて贅沢だ」と一喝されてしまい、母親が義母として接するときの態度の違いを目の当たりにしたのです……。男だったら一生経験できない 入れ替わってから初めての妊婦健診。もちろん、夫にとっては何もかもが初めてのことでした。とにかく、つわりをなんとかしたいと思い、先生につらいと訴えますが、薬を処方してもらえるわけでもなく励まされただけ……。 しかし、エコーで小さいながらもしっかりと人の形を確認すると、「本当におなかの中に子どもがいる」と実感がわいてきました。入れ替わることがなければ、一生経験できなかった感情です。 そして、健診の記録が書かれた母子手帳を返却されたとき、そこにりささんが書き残していた、まだ見ぬわが子へのメッセージを見つけます。それを読んだ夫は、「俺が絶対におなかの子も守ってやる!」ともう一度覚悟を決めたのでした。 おなかの中で一生懸命生きているわが子の姿を見て、夫の中ではさまざまな感情がこみ上げてきたようですね。夫の家事や育児のスキルは高いに越したことはありませんが、こうして同じ気持ちで育児に向き合えるというのが、一番大事なことなのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター しろいぬしろ 著者:原作者 中澤夕美恵
2024年04月27日もともと妊婦健診で小さめとは言われていましたが、正期産の時期に近づくにつれおなかの中の子の体重も徐々に増えていき、先生からも「2,500gを超えたからとりあえずひと安心!」と言われていました。しかし、ひと安心の言葉をいただけた妊婦健診の次の日、妊娠36週4日で突然破水し、心の準備ができないまま出産。生まれてみれば娘は2,280gの低出生体重児でした。娘はすぐ保育器へ入り、私の部屋にくることができませんでした。 保育器から娘を眺めるだけの日々入院中の娘は保育器に入っていたため、私はお世話ができず、3時間ごとに搾乳して母乳を助産師さんに届けることしかできませんでした。1日1・2回の抱っこを除いては、保育器越しに娘を見守るだけの日々。 娘より私が先に退院することになり、ひとりにしてしまうことがかわいそうで寂しくて、泣いてしまうことも……。 助産師さんから「この子、ママのおっぱいたくさん飲んで、早く大きくなっておうちに帰りたいんだね」と励まされ、また涙。そして「娘は頑張っているのに私が落ち込んでいたらダメだ!」と気づきました。 私が唯一できたことは、娘が保育器から出たときに母乳をたくさんあげられるよう、毎日朝も夜も3時間置きに搾乳を届けることでした。 やっと退院! 直接授乳に感動の涙たくさん母乳を飲んでくれたほか、助産師さんのケアもあって何とか体重も増え、生後8日目で退院できました。 助産師さんには娘に会えない不安などを相談するたびに励ましてもらっていたので、本当に感謝しています。初めて授乳したとき、「もう搾乳して届けなくても直接飲んでくれるんだ」「私たちの間に保育器はないんだ」と思うと涙が止まりませんでした。 これから始まる育児に不安や心配はありつつも、とにかく娘と一緒にいられることがただただうれしかったのです。そして退院後、娘は順調に体重が増えていき、今では成長曲線の真ん中で体重が推移するほどの成長ぶりです。 育児ができない日々が私を強くしてくれた育児が思うようにいかないときも、「育児がしたくてもできないことのほうがつらかった」と思えば、何でも頑張れます。助産師さんに「今は、ママは休んでて。もうすぐたくさんお世話になるからねって言ってくれてるのかもね」と言われたこともありました。 娘が保育器に入りお世話をしてあげられなかった期間は、娘が私の体を休めてくれてたんだと思い、その分これからの育児に100%力を注ぎたいと思います。 妊婦健診では2,500g超えていると言われた娘は、生まれてみれば2,280g。妊婦健診での体重は正確ではないとわかっていながらも、戸惑いました。娘を保育器越しにながめるだけだった日々は一生忘れません。この先どんなに育児が大変でも、お世話してあげられることの幸せを忘れずに、娘と向き合っていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ささたにあかね0歳の女の子のママ。簿記検定を取得し、学校法人で経理の経験あり。育児についてメディアやブログで執筆中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2024年04月25日息子を産んでから17年……第2子を妊娠した私。17年ぶりの出産ということもあり、大きな不安を抱えていました。そんな出産予定日が近づいてきたある日、妊婦健診で内診を受けると、なんだかお医者さんと看護師さんがザワザワし始めたのです……。 娘の生死を分けた妊婦健診内診の結果を聞くために、椅子に座って待っていた私。主治医や看護師さんの様子がいつもと違ったので、とても不安でした。そして主治医から告げられたのは――。 「今から緊急帝王切開します」 どうやら羊水がほとんどなかったそう。赤ちゃんが苦しいからすぐに手術を、ということでした。 突然の手術決定に、私の頭は真っ白。とりあえず夫に連絡して来てもらい、頭を整理する間もなく麻酔をかけられて帝王切開で出産となりました。 生まれたばかりの娘の顔を見て、私はそのまま意識を失いました。目が覚めたときには夫がそばについていてくれたのは覚えています。 羊水がなくなってしまった原因は、主治医にもわからないそう。その日に健診に来ていなかったら、娘は無事に生まれていたかわからない、とまで言われてぞっとしました。 その日に健診を入れていた過去の自分を褒めてあげたいです。そして、定期的な妊婦健診の大切さをこれからママになる人たちに伝えていかなければ、と思いました。 イラスト/はたこ ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:Ree監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月24日ベビーカレンダーが企画した「2023年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」の中から、妊娠中のほっこりエピソードをきっかけにつけられた名前を紹介します。妊婦健診はエコーを通してわが子に会える貴重な時間です。そんな妊婦健診で医師に言われたひと言が、名前になったそう……。妊婦健診の思い出が名前に!?出産までの間、たびたび受ける妊婦健診では、エコーを用いておなかの中の赤ちゃんの姿を確認します。 エコーの映像をもとに判定する赤ちゃんの性別は、妊婦健診の楽しみのひとつと言えます。妊娠後期になると、エコーに映る赤ちゃんの顔もはっきりし、画面越しに見えるわが子がさらに愛しく思えた人もいるのではないでしょうか。きっかけは医師の「お利口さん」!どんな名前になった?莉唯子(りいこ)ちゃんの名づけのきっかけは、妊婦健診時のエコー検査だったそう。 「手がお顔にかかって見えないね〜」と先生から声をかけられると、顔にかかっている手を動かして、お顔を見せてくれたことがあったようです。 そんなとき、先生たちから「お利口さんだね〜」と声をかけられていた莉唯子ちゃん。「お利口さん」が由来となり「りいこ」という名前がつけられました。 おなかの中にいる赤ちゃんは、パパやママはもちろん、周りの人の声や音が聞こえていると言われています。こんなエピソードを聞くと、ますますおなかの赤ちゃんに話しかけたくなりますね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画した「2023年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」対象:2023年1月1日〜10月16日の期間中に生まれた赤ちゃん募集期間:2023年9月25日〜2023年10月16日
2024年04月03日日本で一番長い歴史を持つ抱っこひもメーカー、LUCKY industries(所在地:岐阜県揖斐郡池田町、代表取締役社長:樋口 博之)は、神奈川県・パシフィコ横浜で2024年4月6日~4月7日に開催されるマタニティ&ベビーフェスタ2024(主催:マタニティ&ベビーフェスタ事務局)に出展いたします。期間中は、累計販売40万本突破の人気の抱っこひも「POLBAN(ポルバン)」をご試着、ご購入できるPOLBAN ショップをOPENいたします。また、創業90周年を記念して、外れ無しの「POLBAN巨大ガチャ」をご用意。これからもLUCKY industriesは「Amazing life with baby」に取り組みます。マタニティ&ベビーフェスタ2024詳細: ■マタニティ&ベビーフェスタとはマタニティ&ベビーフェスタ2024「マタニティ&ベビーフェスタ」は、妊婦ママ、産後ママ、パパ、ベビーのための子育て支援事業一環として、として、日本マタニティフィットネス協会が2005年にこれから赤ちゃんを生み育てるママ・パパとその家族を応援するためマタニティ応援イベントとして立ち上げられました。妊娠・出産・子育てに関する実践的な最先端の「情報」や不安や迷いの解決を導く「知識」を提供し、会場内で体験し学んでいただく『マタニティとベビーのための体験型情報発信イベント』で、例年人気を博しています。2023年は2日間で28,260名の妊婦ファミリー、産後ファミリーの来場がありました。■期間限定POLBAN ショップ OPEN!巨大ガチャも楽しめます。POLBAN ショップイメージ累計販売40万本。人気の抱っこひもPOLBANシリーズをお得に購入できるPOLBAN ショップがOPEN!抱っこひものプロと相談しながら選べるので、最適な抱っこひもを見つけることができます。さらに人気の商品やクーポンがあたる「外れ無しの巨大ガチャ」もご用意しています。巨大ガチャに参加するためには、LUCKY industriesのLINEもしくはInstagramへの登録が必要です。展示会当日は大変混雑する可能性がございますので、事前にご登録いただけますようよろしくお願いいたします。巨大ガチャ参加のためには、LINEもしくはInstagramへの登録が必要です■POLBAN新商品登場!POLBAN MOREPOLBANシリーズの最新作「POLBAN MORE(ポルバン モア)」も試着&購入できます。バッグと抱っこひもが融合したお出かけに便利な抱っこひもです。サッと乗せてピタッと抱っこできる快適さと育児グッズをたっぷり収納できる大容量設計。抱っこ卒業後もバッグとして使える、ロングユース抱っこひもです。数量限定販売です。POLBAN MORE :11,000円POLBAN MORE CORDURA EDITION:13,200円使用月齢 :腰がすわった乳児期(7ヵ月)~48ヵ月(体重20kg)■簡単に使える抱っこひも「POLBANシリーズ」のご紹介 POLBANシリーズPOLBANシリーズは、「育児に必要だけど、抱っこひもは使い方が難しい」と感じるママ・パパに向けて開発されました。赤ちゃんを台座に「乗せるだけ」で使えてしまう簡単さが人気の秘訣。ママリ口コミ大賞を5回連続受賞するなどママ・パパにずっと愛されている抱っこひもです。<ママリ口コミ大賞とは…> ママリ口コミ大賞ママ向けQ&Aアプリ「ママリ」の月間400万検索・130万投稿等のデータを独自のロジックで集計し、全国の子育て家族が支持している商品・サービスを厳選して紹介する企画です。■「マタニティ&ベビーフェスタ2024」概要開催日時 : 2024年4月6日(土)~7日(日) 10:00~17:00会場 : パシフィコ横浜BCDホール ブース番号G-7〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1アクセス : 電車でお越しのお客様みなとみらい線 みなとみらい駅より徒歩3分東京駅より約30分、渋谷より約30分、新宿より約32分:みなとみらい駅へ横浜駅よりタクシー7分、シーバス(船)で10分新幹線、飛行機、お車でご来場の方は、こちらよりご覧ください。 入場料 : 無料対象 : 産前産後のご家族、お子様のご予定のあるご夫婦や医療・業界関係者主催 : マタニティ&ベビーフェスタ事務局後援(予定): こども家庭庁/神奈川県/横浜市/川崎市/東京都/埼玉県同時開催 : ミキハウスランド(主催:三起商行株式会社)詳細URL : ■LUCKY industriesについて商号:ラッキー工業株式会社、通称:LUCKY industries(ラッキーインダストリーズ)。1934年岐阜で創業、日本で一番長い歴史を持つ抱っこひもメーカー。JCCS(日本抱っこひも安全協議会)の代表幹事企業。創業以来、累計4,000万本以上の抱っこひもを出荷。やさしさのある技術(テクニカル)を開発することで、赤ちゃんの成長サポートやママ・パパの快適さを追求していきました。“Amazing Life With Baby”LUCKY industriesは、これからも抱っこひもを通じて、もっと楽しい、新しい、赤ちゃんとのライフスタイルを提案します。LUCKY industries 公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月28日つわりに関する新たな研究結果が発表2023年12月、国際的な総合科学ジャーナル「Nature」に、つわりの原因について興味深い研究成果が発表されました。この研究はイギリスのケンブリッジ大学の研究チームが主導したもので、妊娠中の女性の70~90%(※1)が経験する吐き気や嘔吐といったつわり症状に、GDF15(成長分化因子15)というホルモンの値が関連していることを示す研究論文が掲載されています(※2)。原因となるGDF15がどのように身体に影響しているのか、つわり対策がどのように変わる可能性があるのかをみていきましょう。成長分化因子15 (GDF 15)とは?成長分化因子15(Growth Differentiation Factor 15;GDF 15)は、妊娠中に限らず産生されているたんぱく質の一種で、食欲や吐き気などを制御している「脳幹」に作用するホルモンです。今回の研究で妊娠初期から妊娠13週6日までの妊婦さんを対象にGDF15の値を調べたところ、吐き気や嘔吐の症状が強い人ほどGDF15値が高いことがわかりました。さらに胎盤やママの血液を分析した結果、そこに含まれるGDF15はそのほとんどが胎盤を通じて胎児からママに送られた胎児由来のものであることが判明しています。つわりの重症化を予防できる可能性も妊娠期間を通じて、妊婦さんの血液に含まれる胎児由来のGDF15は増加します。このとき、妊婦さんの身体がGDF15に敏感に反応すると、吐き気や嘔吐のつわり症状が強く出ます。GDF15に対して反応しやすいことを「感受性が高い」といいます。そして、妊娠前のGDF15値が低いほど、胎児由来のGDF15に対する感受性が高くなり、吐き気や嘔吐の症状が強く出ることが今回の報告で示されました。妊娠前のGDF15の値が低いと、妊娠悪阻のリスクも高まるとされています。反対に、妊娠前からGDF15値が高い人は、妊娠中に吐き気や嘔吐があるとする報告の頻度が非常に低かったといいます。GDF15は加齢やがん、炎症、喫煙などの後に上昇します。これに加えて、糖尿病の治療薬である「メトホルミン」など、一部薬剤により上昇することが知られており、投薬により妊娠前からGDF15値をコントロールすることでつわりの重症化が避けられると期待されています。つわり対策の前進に期待しよう妊娠中に吐き気や嘔吐が続くと、とてもつらいですね。しかし、つわりは原因が不明とされていたことから、「気持ちの問題」などといわれてしまうこともありました。吐き気や嘔吐の原因にGDF15の値が関係している可能性を示唆した今回の研究成果は、妊婦さんや妊娠を望む人にとって朗報といえるのではないでしょうか。今後つわり対策が進み、妊娠初期から安定して生活できることを期待したいですね。※この記事は2024年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2024年02月28日梅干しの栄養や効果梅干しとは、梅を塩漬けした後、干したものをさします。梅干しをさらに乾燥させて甘味を付けたものが干し梅です。梅干しはおにぎりの具材などで使われ、日本では馴染み深い食材ですが、昔から漢方薬や民間薬として扱われてきました。風邪の引き始めには梅干しが良いといわれることもありますが、どのような栄養素を含んでいるのでしょうか。梅干しは妊娠中に不足しがちな栄養素であるカルシウム、鉄といったミネラルを含んでいます。しかし、決して多くは含まれていませんので栄養補給源には向かないかもしれません。それでも、梅干しは唾液の分泌を促進し、食べ物の消化をサポートしてくれます。唾液がたくさん出ることで食欲が増進したり、虫歯のリスクが下がったりすることがあります。梅干しの酸っぱさの源であるクエン酸は、栄養素の代謝には欠かせない成分です。また、カルシウムの吸収率を高める効果もあるので、赤ちゃんの骨や歯の形成に大切な栄養素といえます。梅の実は本来「青酸配糖体」という有害な成分が含まれるため、生では食べられません。そのため、梅干しとして食べられているのが一般的です。この青酸配糖体は梅干しの種の中身である「仁」に多く含まれています。漬けたものは、ほとんど無害なようですが、気になるママは仁を食べないほうが良いでしょう。妊婦は梅干しを食べられる?一日何個まで?妊娠中に梅干しを適量食べるのは問題ありませんが、妊婦は梅干しを毎日大量に食べ過ぎないよう注意が必要です。梅干しは塩分が多く含まれています。製品によって差はありますが、塩漬けの場合、梅干し1個(10g)あたり食塩相当量は2.2gとなっています。(※1)厚生労働省による食塩相当量の目標は、一日7.0g以下となっていますので、4個食べるとすぐに超えてしまいますね。梅干し以外の食事でも塩分は摂っているので、できれば一日一個までにしておくと良いでしょう。また、梅干しの中には添加物に「酒精」が含まれているものもあります。酒精はアルコールのことで、殺菌効果や発酵を止めることを目的に使われます。梅干しに使われている酒精はわずかなものですが、妊娠中は身体が特別な状態なので梅干しの食べ過ぎには注意が必要です。妊婦におすすめの梅干しの選び方は?妊娠中に梅干しが食べたくなったときは、減塩と書かれているものを選ぶと良いでしょう。梅干しの中には、塩分が使われていない無塩梅干しもあるので、試してみても良いですね。また、アルコールが気になるママは酒精が入っていない梅干しがおすすめです。この場合、保存性は落ちるのでなるべく早めに食べる必要があります。今ある梅干しを使い切りたいというママは、ぬるいお湯で塩抜きするのも良いでしょう。熱いお湯を使うと、栄養素が壊れてしまうこともあるので、じっくりぬるま湯で塩分を抜くのがポイントです。妊娠中に梅干しを食べるとつわりに効く?妊娠初期症状のひとつにつわりがあります。吐き気や胸焼けがしたり、妊娠前とは食の好みが変わったりします。妊娠中期に入ると少しずつおさまってくることが多いつわりですが、食べたいものが食べられなくてストレスを感じるママもいるようです。つわり中に、酸っぱいものが食べたくなるというママは少なくないようです。酸味が強いものを食べると、唾液の分泌が促進されて消化器官を刺激し、胃もたれが軽減される可能性があります。梅干しがつわりを改善するという医学的な根拠はありませんが、唾液の分泌が促されて食欲がわくことがあるようです。また、梅干しを食べることで、つわりで疲れた身体の疲労回復につながることもあります。空腹時につわりがひどくなるママは、すぐにつまめる干し梅やカリカリ梅などを用意しておいても良いですね。ただし、梅干しを使ったお菓子は塩分が高い傾向にあるため、食べ過ぎには注意しましょう。妊娠してから梅干しを食べたい日が増えた!胎児の性別に関係する?妊娠中にどんな味のものを食べたくなるかによって、生まれてくる赤ちゃんの性別がわかるというジンクスがあります。甘いものが食べたくなると女の子、梅干しのように酸っぱいものが食べたくなると男の子が生まれるという説があるようです。食の嗜好と赤ちゃんの性別との関連に医学的な根拠はありませんが、さまざまなジンクスで赤ちゃんの性別を楽しく想像してみるのも良いかもしれませんね。妊婦におすすめの梅干しの食べ方・レシピ梅と青じそのおにぎり種を取った梅干しと青じそを細かく切り刻み、炊き立てのご飯に混ぜておにぎりを作ってみましょう。梅しばやカリカリ梅を刻んで混ぜると、食感が変わって楽しくなります。梅干しの塩分があるので、ごはんに塩をふる必要はありません。梅の酸っぱさに青じそのさわやかな香りが混ざって、つわりのときでもさっぱり食べられます。しそはβ-カロテンを含み、梅干しと同じく防腐作用があるといわれています。小さめのおにぎりを数個作っておけば、小腹が空いたときにすぐ食べられるので便利ですよ。たたき梅の和え物種を取り除いた梅干しを包丁の腹でつぶし、そのあと包丁の背で軽くたたきます。きゅうりやトマトと和えれば、ドレッシングがなくてもおいしく食べられますよ。酸っぱい味が苦手な人は、はちみつ梅干しを使ってみましょう。はちみつが梅干しの味をまろやかにしてくれているので、普通の梅干しより食べやすいでしょう。梅干し入りお茶食事を作るのがつらいママや、つわりで食欲がまったくわかないというママは、つぶした梅干しを入れたお茶をゆっくり飲んでみても良いでしょう。手軽にミネラルやクエン酸が補給できますし、水分もとることができます。身体が冷えないように、温かいお茶がおすすめです。カフェインゼロの麦茶や、カフェインが少なめの番茶によく合いますよ。妊娠中に梅干しが食べたくなった体験談妊娠初期に梅干しが食べたくなりました妊娠初期に食の好みが変わり、急に梅干しを食べたくなったときがありました。種を取った梅干しを刻んで納豆に混ぜたものや、梅干しのお菓子をよく食べました。一時的でしたが、梅干しを食べていると少しつわりが軽減されたような気がしました。一日一個の梅干しでつわりを乗り切ろう梅干しは唾液の分泌を促して消化を助けてくれる食材です。摂取量に注意すれば妊娠中でも梅干しを食べることができます。梅干し単体を食べても良いですが、料理の味付けとして使うことで食べやすくなることがあります。また、妊婦が梅干しを選ぶときは塩分や酒精に注意しましょう。梅干しを毎日の食事に上手に取り入れて、健康的な妊娠生活を送ってくださいね。※この記事は2024年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2024年02月08日つわりが終わる時期と仕組みつわりが終わる時期は?一般的に、つわりは妊娠5~6週頃に始まり、12~16週頃には自然に症状が消えるといわれています。個人差があるためすべての人が早い段階で終わるわけではありませんが、遅くとも23週までにはつわりが終わる場合が多いでしょう。一方で、出産までつわりが終わらないという人もみられます。つわりは、重い時期と軽い時期を繰り返す人が多いです。終わったと思っても、次の日にはまたつわりが始まるという人や、妊娠中期でつわりを終えても後期に入ったらつわりが再開する「第二つわり」(後期つわり)になる人もいます。つわりが終わったと思ってもすぐに安心せず、無理しない程度に引き続き自分の体調に気をつけましょう。つわりが終わる原因は?つわりの原因としては、黄体ホルモンや絨毛性ゴナドトロピンなどの「ホルモンの大量分泌」や胎盤未完成時期に赤ちゃんを異物だと思った身体が拒否反応を示している「アレルギー反応」など、さまざまな説があります。近年の研究により「GDF15」というホルモンがつわりに関連していることが示唆されており、つわりの治療が進むと期待されていますが、現状では、つわりが終わる原因ははっきりとしていないようです。つわりが終わる兆候徐々に和らいでいくつわりは、ある日突然パッと良くなるものではなく、「こうなれば終わる」とうように、つわりが終わる兆候のようなものもありません。つわりには波があり、良くなったり悪くなったりを繰り返し、徐々に良くなっていくものです。特に重いつわりがある場合には、つわりがいったいいつまで続くのか、つわりがいつ終わるのか、とても不安になりますよね。つわりは妊娠中だけのものなので、必ず終わりはきます。お腹の赤ちゃんのためだと思い、なんとか乗り切っていきましょう。軽いつわりがつづく場合もつわりは基本的には長引かないものであるといわれています。一方で、「軽いつわりが長く続いている」と感じる人もいるようです。初期から「何となく胃がむかむかする」という軽いつわりのタイプの人に多いようです。妊娠初期では、ホルモン分泌量や胎盤の未完成などが原因で胃のむかつきがあり、中期~後期ではお腹が大きくなることで胃が圧迫されて胃がむかむかします。同じつわりが続いているように思う方もいるかもしれませんが、原因が異なる場合があります。妊娠後期の「第二つわり」はいつからいつまで?妊娠中期につわりが軽くなっても、妊娠後期に「胸焼け」や「胃痛」を再び感じる妊婦さんも多くいます。「第二つわり」あるいは「後期つわり」と呼ばれる胃痛は、出産直前まで続くことが多いです。胸焼け、胃痛に加えて、吐き気やゲップなどが続く場合もあります。赤ちゃんの成長により胃が圧迫され、つわりに似た症状を引き起こすためです。第二つわりが現れたら「妊婦生活もあと少しだ」と考え、無理せずゆったりと過ごすのが良いかもしれません。つわりの終わりと注意点つわりが治まっても心身に気を配るつわりには波がありますが、徐々に良くなるものです。ある日「つわりが治まっている」ということに気づく方が多いでしょう。ただし、つわりが治まったからといって無理は禁物です。つわりは疲れや行動にも大きく関係しているといわれています。つわりの有無に関わらず、「疲れをためない」「無理をしない」といったことに気をつけましょう。健康な食習慣と健康管理「つわりがあるときには、自分の食べられるものを食べたいように食べて」というアドバイスを聞いたことがありますか。つわりが終了後もこの食習慣を持続するのは危険です。「常に何かを口に入れておかないと気持ち悪い」という「食べづわり」タイプの妊婦さんは特に注意が必要ですよ。「食べづわり」時の食習慣をつわりが終わったあとの妊娠中期以降に持ち込むと、体重増加が著しくなり、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの病気のリスクを高めることがあります。つわりが終わったら、食習慣の見直しをしましょう。「よく噛んで食べる」「温かい汁ものを食事に加える」など、ちょっとした工夫で一旦増加した食欲を抑えることができますよ。無理をすると再発につながるつわりがある時期はまだ子どもが大きくなる前の時期なので、旅行などいろいろやっておきたいことが浮かぶかもしれませんが、妊娠初期に無理は禁物です。無理をすることで、つわりが悪化する可能性があります。「つわりが終わった」と油断して、無理をすると、つわりが再発することもあります。妊娠中の身体は妊婦さんひとりのものではありません。気持ちやスケジュールに余裕を持って過ごすようにしましょう。つわりの終わりが早いのは病気?妊娠初期に急に治まった場合は病院へ「つわりが急に治まったから流産かもしれない」と考えるママもいるかもしれません。一般的に、つわりと流産との関係は薄いようです。つわりは軽くなったり重くなったりするものなので、軽いと思ってもまたつらいつわりがくる場合があります。一方で、稽留流産の場合にはつわりが突然なくなる場合があります。素人が判断するのは難しいため、気になることがあれば健診まで待たずにすぐに病院に行きましょう。出血やお腹の張りが気になる場合は病院へお腹の張りや出血が気になる場合には、迷わず病院に行きましょう。特に妊娠初期は、「子宮の収縮によりお腹が張る」ということはあまり考えられません。子宮を支える「靱帯」や「子宮広間膜」という部分が引っ張られるために、軽い下腹部痛やお腹の張りなどが起きる可能性があります。少し横になっていると楽になるようなであれば心配ないでしょう。1時間のうちに何度も張りを感じたり、痛みを伴う出血がみられたりする場合には、すぐに病院へ行きましょう。張りや出血で病院に行く場合には、「いつから張りがあるか」「出血、おりものの量に変化はあるか」「お腹のどのあたりが張るのか」「1時間に何度張ることがあるのか」を確認し、先生に伝えると良いでしょう。つわりの終わりに関する体験談22週でひと段落した一人目妊娠時一人目妊娠時は、一般的につわりが治まると言われる16週から大きくずれ込み、22週頃に体調が戻りました。仕事の打ち合わせで、長時間嘔吐せずにいられたことがきっかけです。つわりの気持ち悪さを乗り越えられるかもしれないと自信が持てたことで、徐々に症状の消失に向かいました。ピタッと治まるというよりも、吐く回数が段々と減っていった感じです。体調が良くなっていたころに少し無理をしてしまい、一瞬雲行きが怪しいときもあったのですが、それもなんとか乗り切れました。どんなときも油断は大敵ですね。二人目妊娠時は12週頃に消失二人目のつわりはピークらしいピークを迎えぬまま、12週頃に消失しました。上の子の前で弱っている姿を見せたくないという気合いも、いくらかは功を奏したのかもしれません。気づいたら「あれ、気持ちが悪くない」という感じです。味の好みは産後にようやく復活味覚の変化は妊娠後期になっても続きました。大好きだった食べ物も、あまりおいしく感じないのです。むしろ、食べたくないなという気持ちの方が大きくなりました。夫とは食の好みが似ていて、外に食べに行くのも楽しみのひとつだったので、産後も味覚が変わったままだったら悲しいなと気が沈むこともありました。しかし、出産してしまうと味覚は復活。食の好みも元通りとなり、そのDNAは子どもたちにも受け継がれています。「つわり」は一時的なものママのお腹の中に赤ちゃんがいる、という体験は、妊娠中にしか味わえないものです。自分の身体が「自分ひとりだけの身体ではない」という感覚は不思議なものですね。「つわり」は赤ちゃんがママのお腹の中にいるときだけに感じる特別な感覚です。「つわり」は、本当につらく大変なものですが、元気に赤ちゃんが育っている証であると考えることもできます。つわりを少しでも前向きにとらえることで、赤ちゃんとママが心身ともに一緒の時間を大切に過ごせると良いですね。※この記事は2024年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2024年02月08日現在第2子妊娠中、3歳の長女を育てています。私がまだ長女を妊娠していたとき、買い物に行ったスーパーで店員さんから信じられないような言葉の数々をかけられ、非常に不快な気持ちになった体験談をご紹介します。 スーパーの店員さん突然の「横綱」発言臨月にスーパーへ買い物に行ったときのことです。その日はいつもと変わらず買い物をしていました。私がいろいろと見て回っていると、急に「おう! 横綱!!」と大声で話しかけられました。お客さんもまばらなのですぐに私にかけられた声だと気づき、「は!?」と思って驚いて振り返ると、鮮魚コーナーで働いているおじさんがニコニコして近づいてきます。 このときは突然のことで、まだ私にかけられた「横綱」という言葉を飲み込めずにいました。少しして臨月の自分が「横綱」などと言われて、不愉快な気持ちがこみ上げてきました。 続く失礼すぎる言葉の数々この店員さんはこれまでも買い物のときに数回話をしたことがありますが、そのときは気さくな店員さんだという印象でした。しかしその程度で、いきなり横綱と言われて笑えるほど親しくはありません。そこであいまいに会釈だけしてその場を立ち去ろうとしたのですが、その店員さんがなぜかついてきます。 しかもこの店員さんの言葉はこれだけで終わりませんでした。黙っている私に「でかっちり(尻)は安産っていうからよかったなぁ!」「何食べたらそんなでかくなるんだ!」。そう言ってバンッと私のおなかを叩きました。 その場を去るも嫌な気持ちにこれには私も驚き過ぎてその場で絶句してしまいました。一方それで満足したのか「じゃあなぁ」と言って店員さんは去っていき、私は怖くなって買い物もそこそこにスーパーをあとにし、それからこのスーパーには行かなくなりました。 普段から気さくに話しかけてくる人なので、店員さんにとってはいつものコミュニケーションのつもりだったのかもしれません。確かに私は臨月でおなかは出ていましたが、体型のことを言われるのはかなり不快でした。ましてや赤ちゃんのいるおなかを叩くなんてもってのほかだと思い、しばらくは嫌な気持ちでいっぱいでした。 妊娠中といういろいろなことに繊細になっている時期で、かなり傷つく体験でした。この経験から、私は夫や実父などに「妊婦さんに対してでも体型のことを言ったら不愉快だからね!」と伝えています。もちろん私自身も親しい友人でも妊婦さんの体型のことは言わないようになりました。 著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2024年02月02日共働きの私たち夫婦。最近夫は仕事が忙しくなり、出張にも行くようになりました。しかし、出張中の夫はほとんど連絡をよこさず、友人からは「あなたの夫なら隣町で見かけた」と言われる始末。何かがおかしいと思った私は、ひそかに調べをすすめ、衝撃の事実にたどりついたのです――。私が熱を出して寝込んでいても、迷惑そうな顔をしていた夫。結婚したのは間違いだったかな……と少し思いましたが、反省している夫を見て「次はないからね」と釘を刺す程度に留めていました。 しかし、ある日突然、夫を訪ねて妊婦さんがうちにやってきたのです――。 妊婦の訪問突然我が家にやってきた妊婦さん。妊娠中期の頃、具合が悪くて困っていたところをうちの夫が助けたとのことで、わざわざお礼を持って来てくれたのでした。 いきなりの訪問にびっくりしたものの、笑顔で感謝を述べる妊婦さんに私も思わずにっこり。妊婦さんの帰宅後、夫に報告すると「そんなことあったっけな……?」「わざわざお礼に来なくても良かったんだけど」との返事が。 私が熱を出した時に冷ややかな態度を取ったあの夫が、人助けできるようになったなんて……! その時の私は、夫の成長と妊婦さんからの手土産にただただ喜んでいたのでした。 突然の出張2週間後――。 夫から突然「ごめん、来週から2週間出張になった」との連絡が。来週には私たちの結婚記念日があるのですが、仕事なら仕方ありません。私はレストランの予約をキャンセルすることを了承し、「仕事なら仕方ないもんね」と返事をしました。 しかし、夫が出張するのはとても珍しいこと。「あれ?」とは思いましたが、夫から「イレギュラーでさ」「新しい案件もいくつか入ってバタバタしてる」と言われてしまったので、それ以上聞くことはできませんでした。 「キャリーケースを用意しておくね」と言うと、夫は「え?キャリー?なんで?」とまさかの反応。「2週間も出張するなら必要じゃない?」と言うと、「あ、ああ、そうだな、うっかりしてた」と返事が。 私はまだ、夫は忙しすぎて疲れているんだろうな…くらいにしか思っていなかったのです。 1週間後――。 予定通り出張に行った夫。忙しいのか、なかなか連絡は来ません。そんななか、友だちから「あなたの夫、今日隣町で見かけたよ」と連絡が来たのです。 他人の空似であれ、と思いながら夫に連絡してみると、やはり夫からは「出張中」との返事が。不安になった私は、夫にホテルの部屋での自撮りと、テレビ電話を要求しました。 しかし、夫は「取引先の人とこれからごはん食べに行くから……。忘れなかったら送るよ」と生半可な返事しかしてくれません。そして、テレビ電話どころか、自撮り写真も送られてくることはありませんでした。 張り込みの結果…さらに1週間後――。 覚悟を決めた私のもとに、ようやく夫から連絡が来ました。 「悪い、出張が長引きそうで…」「あと1カ月は帰れない」「出張?育休中だって会社から聞いたけど」「どこで育児してんの?」 先週、私はたまたま夫の同僚に会ったのです。そこで「おめでとうございます!」と言われてびっくり。同僚さん曰く、私が子どもを産んで夫が育休を取っているとのこと。 その後、すぐに夫の会社に電話して事実確認。同僚さんの言った通り、夫は育休中となっていました。 そこから調べを進めていくうちに、先日わが家に来た妊婦さんが不倫相手だということを知った私。手土産とともに渡された手紙に書いてあった住所は、隣町。数日前から仕事を休み、その住所の近くを張り込んでみると、夫がそこに出入りしているのが見えました。そのことを突き付けると、「ごめんなさい……」と謝る夫。 不倫相手を妊娠させて、出産と育児を手伝っていたのです。不倫相手から「出産と育児を手伝わなきゃ関係をバラす」と脅されていたんだと言いますが、夫だってやることをやっているのに不倫相手だけが悪いと言っているようで腹が立ちました。 さらに、「あと1カ月だけ育児を手伝ったら、俺を解放してくれるって言ってるし」「父親としての責任も取らなくていいって」と夫。そもそも不倫して子どもを作っているのも問題ですが、親としての責任を果たさないのもどうかと思います。 「あんたみたいな男と一緒にいるのは無理だから」「妻より優先する人がいるならその人たちと仲良くやってちょうだい」「あんたも不倫相手も私にとったらヤバイ奴だからね。きっとお似合いの夫婦になれると思うよ」と言い捨てて、一方的に私は夫との電話を切りました。 その後――。 私は夫と離婚し、元夫と不倫相手の両方に慰謝料を請求。元夫は私とよりを戻したいと思っているようですが、私は父親としての責任をきっちり果たしてほしいと思っています。 離婚後、私は単身用のマンションに引っ越し、仕事に打ち込んで元夫のことを必死で忘れようとしました。その甲斐もあってか仕事での成果が認められ、来年からは海外で働くことになっています。まだ恋愛をしようという気持ちにはなりませんが、今は自分ができることを精一杯がんばっていこうと思っています。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年01月31日妊娠して体調不良が続いた私は、悩んだ末に仕事を辞めました。私が専業主婦になると、夫は今まで以上に何もしなくなり……。私が体調不良で横になっていても、家事を手伝ってくれない夫。先日はゴルフクラブを磨けとまで言ってきて……。すこしワガママがすぎるのではないかと思います。私もなかなか断れないのですが……。 妊婦への理解がまったくない夫臨月の私は、ちょっと動くのもひと苦労。疲れやすく、横になる回数も増えました。しかし夫は妊婦に対して理解がなく、私が休んでいると不機嫌に……。妊娠を言い訳に家事をサボっていると言ってくるので本当に困ります。 私が妊娠後すぐに退職したことも、気に食わなかったようです。体調不良が続き、悩んだ末に辞めたのですが、夫はラクしたいがために早めに専業主婦になったと勘ぐったわけです。 そもそも妊娠・出産は命がけのことで、常にリスクが伴います。夫はそのことにまったく気付いておらず、母体を大切にする気持ちが芽生えないようです。逆に、自分が稼いでラクさせてやっていると大いばりで、自分が一番偉いと思っています。 ベビーベッドの組み立てなど出産準備もなかなか協力してくれず、週末はゴルフの予定でいっぱい。すこしは協力してほしいとお願いしても、ギャーギャーうるさいと言われ……。母親の自覚が足りないと、なぜか説教されました。 予定日より前に破水…そのとき夫は!?ある朝、私は破水。出産予定日まで日があったのですが、急きょ病院へ行くことに。しかし夫は私を残し、ゴルフに出かけたのです。 数時間後。夫の携帯電話へ何度も連絡を入れましたが、応答はなし。「何度も連絡するなよ」「ゴルフの邪魔すんな!」やっとメッセージを返してきた夫に、ガツンと言いました。「妻子の命よりゴルフ?」「二度と二人には会えないと思いなさいよ」夫に返信したのは、義母でした。 母子ともに大変な状態だったことが義母から伝えられると、夫はびっくりしたようでした。破水したのがウソだと思ったと言い訳しましたが、私がウソを付く必要はなく……。同じように思った義母に、やり込められていました。 これまで私たち夫婦がやり取りしていたメッセージを義母に見せたところ、おかしいのは息子のほうだと私の味方になってくれました。 夫との関係を見直した結果…義母は、私のいる病院へ夫を近づけないでくれました。退院した今は実家に帰り、子どもの世話をしています。 今までのことを考えると、夫はこの先何も変わらないだろうと思っています。最初はパフォーマンスとして家事や育児をするとは思いますが……。離婚が一番いい選択だと思い、決断。夫には子どもの名前と離婚の話し合いだけ伝え、連絡を断ちました。 今になって夫は、子どもが生まれるのを本当に楽しみにしていたと言いました。私にしたら、どの口が言っているのだと思ってしまいますが。以前、親になる自覚がないと私に説教した夫ですが、自覚が足りなかったのはどっちだったのでしょうか。 両家の両親に責め立てられ、夫は後悔と反省の日々を送っているようです。ですが、今となってはどうにもなりません。 私は実家で暮らしながら、仕事に復帰することも考えています。初めての育児で大変なこともありますが、両親の手助けもあってなんとかやっています。周りの人への感謝の気持ちを忘れずに、生きていこうと思います。 ◇ ◇ ◇ 子どもの誕生を楽しみにしていたなら、妻のことを気遣ったり、ベビーベッドの組み立てを手伝ったりしてほしかったですね。夫婦は対等で主従の関係ではありません。お互いに思いやりをもって生活したいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年01月21日ネットの情報や先輩ママから、妊娠中は腰が痛くなると聞いていたため、「双子ならなおさら仕方のないこと」と腰痛が悪化しても妊婦健診で先生に相談することなく耐え続けていました。しかしあまりの激痛に耐えきれなくなり、出産予定日を目前に控えた日の真夜中、病院へ。そこでわかった腰痛の原因を紹介します。 妊娠3カ月には目立つおなか双子を妊娠して妊娠3カ月ごろにはおなかが大きくなり、妊娠前にはいていたズボンのチャックが閉まらなくなりました。それからはどんどんおなかが大きくなり、腰痛と付き合う日々。 仕事をしていても、運転をしていても、常に腰が気になります。妊婦健診の際に腰が痛いことを先生に伝えてみましたが、「もともと1人用のおなかに2人入っているのだから、腰への負担も仕方のないこと。できるだけ寝転がって過ごしなさい」とのことでした。 腰痛で眠れない日々妊娠5カ月に仕事を退職し、妊娠7カ月ごろからは必要最低限の行動以外は自宅のベッドにいる日々を過ごしました。それでも腰痛はひどくなる一方です。寝る向きを変えてみたり、腰をさすってみたり、押してみたり……。 少しでもラクになる体勢を探しながらゴロゴロ。夜中も痛みで起きてしまうため、ゆっくり眠ることもできない毎日。ただ、“腰痛は仕方のないこと”という認識から、妊婦健診でも先生に腰痛がひどくなっていることを相談しませんでした。 腰痛の原因が判明出産予定日を1週間後に控えたある日、とうとう腰痛が限界にきました。どうやっても治まらない激痛に涙がこぼれ、真夜中に通っていた産婦人科へ行くことに。そこで腰にエコーを当ててもらい、腎臓に水が溜まっていることが判明! 双子の成長により尿の通り道が圧迫され、水腎症になっていました。水腎症を発症していては個人病院の産婦人科では産むことはできないということで、そのまま市民病院へ転院し、緊急入院。2日後に、もともと予定していた帝王切開で出産しました。 出産したことで、尿の通り道への圧迫がなくなり、水腎症は回復しました。腰痛は赤ちゃんの重みが原因だと思い込み、先生に相談しなかった結果が緊急入院です。不安や心配事があれば思い込みで過ごすのではなく、なんでも先生に相談しておけばよかったと、今回の体験から学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:桜田はな双子男児と女児1人の母。子育てやサブスク関係のライターとして活動中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年01月21日妊娠初期に強い腹痛があったママ。妊婦ということで痛み止めの薬を服用するなどの処置は難しいと言われ、ひたすら耐えるしかありませんでした。そんなときに上司からかけられた温かい言葉で励まされたそうです。妊娠判明と同時に起こった不調の1つに、強い腹痛がありました。医師からは「卵巣が腫れていますが、経過観察で問題ありません。妊娠初期ということもあって痛み止めの薬も処方できません。大変ですが、耐えてください」とのコメント。つわりと相まってつらかった妊娠初期の体験談です。 妊娠判明、そしてつわり私が妊娠に気がついたきっかけは、強い倦怠感でした。少し動くだけで立っていられないほど疲れてしまい、これはおかしいぞと思ったことを覚えています。月経も少し遅れていたので妊娠検査薬を使うと、しっかり反応が。入籍から半年、そろそろ子どもが欲しいねと夫と話していたころだったのでとてもうれしかったです。 妊娠判明からほぼ同時期につわりの諸症状が起こり始めましたが、つらいものの耐えられないほどではありませんでした。 「妊娠は病気じゃない」の意味つわりも吐き気やめまいなどでつらかったものの、デスクワークの仕事ができないというほどではありませんでした。しかし、腹痛はまっすぐに歩けなくなるほどの痛み。椅子に座っていることもできず、仕事を早退したり、休んでしまう日が続きました。もちろん家事などまったくできません。 体調の悪さからメンタルも弱っていき、次第に自分がダメな人間だと感じるようになっていきました。しかしそのとき、職場の上司からかけてもらったひと言に救われました。 「妊娠は病気ではないというのは、医師や他人が治すことができない、あなたが安静にするしかないということ。仕事も家事もしなくていい。つらいときは休みなさい。申し訳ないと思わなくていい」 上司からかけてもらった言葉と理解ある同僚に助けられ、早退と欠勤を繰り返しながらもどうにか妊娠初期を乗り越えました。妊娠13週を過ぎたころ、つわりも腹痛も次第に治まっていきました。 それからも妊娠期間中、しばしばマイナートラブルに見舞われることがありました。そのたびに「妊娠は病気じゃないから、私が私とおなかの赤ちゃんを第一に考えた行動をしよう」と心がけ、無理のない妊娠生活を送りました。腹痛はつらかったですが、何かと無理しがちの私にとっては必要な経験だったと思えました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 原案/かねこゆかり作画/やましたともこ監修/助産師 松田玲子
2024年01月21日私には妹がいるのですが、本当に非常識……。地域の役員を何度も引き受けるエネルギッシュな母は、地域の有名人なのですが、「なんであの母親であの娘なの?」と、言われることは数知れず。私と母は、妹が何か問題を起こすといつも尻拭いをさせられていました。そんな妹は、高校を卒業してすぐに結婚し、3人の子どものママになりました。妹は、末っ子が3歳になったとき、突然離婚し実家に帰ってきました。しかし母は甘やかすようなことはしません。妹のお尻を叩いて、なんとか自立させました。相変わらずの妹そんな矢先、突然母が倒れて入院することになりました。そのとき私は臨月を迎える妊婦で、身動きが取りづらい状況……。付き添いや買い物を妹に頼んだのですが、忙しいと拒否され、結局何もやってくれませんでした。 妹が動かない分、父と夫が時間を捻り出しくれ、無事母の手術は終わり、後は退院を待つだけです。 妹も母の容体を気にしているだろうと思い、電話をかけると「あの鬼のような母親でも、病気になるのね!」と妹……。今にも怒鳴りそうになりましたが、グッとこらえました。 子どもを押し付けられて…妹は「お母さんがいないなら怒られないだろうし、子どもたち預かってよ! 彼氏とデートに行ってくる」と信じられない発言をしてきます。臨月の妊婦に手のかかる年齢の子どもを3人預けようとするなんて、相変わらずの非常識さに開いた口が塞がりませんでした。 私が断るも、妹は無視。勝手に子どもたちを連れてきて、家の中に送り込み、自分はさっさと出かけてしまいました。帰ってきたのは夜遅くになってから。怒る私を見て妹は「お姉ちゃん、お母さんに似てきたね」と鼻で笑います。 その態度が許せず、私は「もう二度と来るな」と言って妹と子どもたちを帰しました。 彼氏と旅行!?しかし、懲りない妹は翌週も子どもを預けにやってきました。あれだけ言ったのに、何も伝わらなかったようです。またしても強引に子どもを預け、そのまま彼氏と旅行に行ってしまいました。 その様子を窓から見ていたのは、退院し、わが家に身を寄せていた母。母の様子など微塵も気にかけない妹は、母が退院していることを知りません。母は「帰ってきたら私に知らせて……」と静かに怒りを溜めていました。 妹を改心させたのは…1週間後、楽しい旅行を終えた妹と彼氏が、子どもを迎えにやってきました。出迎えた母を見て妹は固まっています。母は彼氏を見て「あんた、既婚者だね?」と言いました。2人の表情が明らかに青ざめていきます。「奥さんはカワノさんちの娘さんね。カワノさんとは同じフラ教室に通っているの。世間は狭いって言うのは本当だね」と母は笑っています。 私は、母の顔の広さに心の中で拍手!身バレした彼氏は、急に怖くなったのか、妹を置いてそそくさと帰っていきました。不倫を見破られた妹は気まずそうに立ち尽くしています。この後母にキツく叱られ、落し前をつけさせられたに違いありません。 私はというと、その直後に陣痛がきて病院に向かったので、ことの顛末を見届けられませんでした。しかし大人しくしている妹を見ると、こってり絞られたはずです。妹もいい大人。これからは非常識な行動はやめ、きちんとした振る舞いをしてほしいものです。 出産を3回も経験しているなら、臨月がどれだけ大変な状態かわかるはずですよね……。それなのにヤンチャざかりの子どもを3人も預けるなんて、非常識すぎます。せっかく素敵なお母さまのもとで育ったのだから、これからはしっかり背中を見て反省してほしいものです。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年01月19日私が第2子を妊娠し、臨月を迎えたときのことです。夫は家事をせず、「昔の人は臨月に農作業をしていたって言うから、動かないとね」などと言って、私に任せっぱなし。そんなある日、妊婦健診中に私は体が重く感じて、病院の待合室のベンチからなかなか立ち上がれなくなりました。診察の結果、疲れがたまっているのではないかとのこと。「しっかり妻をサポートしている」と主張する夫へ、助産師さんが放った痛快な返しとは……。 「子どもが生まれる自覚ある!?」妻をサポートしない夫 第2子を妊娠し、臨月を迎えたときのことです。第1子の長男はまだ3歳。夫に「少しは掃除や洗濯もしてよ」と言ってみても、「昔の人は臨月に農作業をしていたって言うから、動かないとね」と、私に任せっぱなしです。 そんなある日、夫婦で妊婦健診に行きました。私は体が重く感じて、病院の待合室のベンチからなかなか立ち上がれず、夫に支えてもらって診察室へ。先生によると、疲れがたまっているのではないか、ということでした。 助産師さんが「誰か手伝ってくれる人はいる?」と掛けてくれた言葉に、夫は「僕が子どもを保育園に連れて行っているし、しっかりサポートしていますよ」と言いました。助産師さんは「あなたの子どもなんだから、面倒を見るのは当たり前」「仕事だけしていれば良いわけじゃないのよ」とズバリ。夫は何も言い返せず、気まずそうに黙って聞いていました。 あのときのお説教が少しは効いたのか、夫は前よりも家事をしてくれるなど、行動で示してくれるように。自分の体や気持ちを大切にするためにも、しんどいときや、手伝ってほしいことは「察して」ではなく、はっきり言うことが大切だと感じると同時に、それでもダメなときは、第三者に指摘してもらうのも良いかもしれないと気づいた出来事でした。 作画/mosu著者:すずき
2024年01月16日里帰り出産の前に健診へ行くと、逆子であることが判明しました。帝王切開に恐怖感があったものの、医師からの説明を受けて帝王切開を決断! 出産前の医師の説明や入院当日、出産、産後までリアルなレポートをお届けします。帝王切開手術後の夜、赤ちゃんの写真を見ながら後陣痛に耐え朝を待つ雛田さん。朝の巡回時間になり、助産師さんが病室へ来て子宮収縮の確認や母乳マッサージについてのアドバイスを受けます。 そして、術後動けず手にすることができなかったスマホを受け取り、助産師さんは病室をあとにするのでした。 術後初めての食事がスタート スマホを確認すると、たくさんの連絡がありました。夫からのメッセージには赤ちゃんの体重が。実は妊婦健診時、赤ちゃんが小さめと言われ心配していた雛田さん。想定していた体重よりも重くホッと胸をなでおろすのでした。 その後、お昼になり、術後初めての食事がスタートしました。メニューは全粥とスープ、高野豆腐の野菜サンド。術後すぐに固形物!?と、食べられるか不安になります。食べ進めるとおなかに重みを感じ、傷口が痛みますが、「早く身体を回復させるためにたくさん栄養とってやる……」と気合いでなんとか完食するのでした。 妊婦健診で赤ちゃんが小さめと言われ、不安になっていた雛田さん。健診時はエコーでしか赤ちゃんが見えないので大丈夫かな?と考えてしまいますよね。産後すぐ体重を知ることができず気になっていたかもしれませんが、雛田さんが安心するくらい元気そうで本当によかったですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ひぃちゃん
2024年01月13日私たち夫婦が結婚する前に、病気で亡くなった夫のおばあちゃん。おばあちゃんが亡くなった3年後、私は長男を妊娠しました。出産予定日まであと3週間になったある夜、夢から覚めるとまさかの破水! その日、私が見ていた夢の内容とは……? 「何かのお告げ?」出産前の不思議な体験 義理の両親は共働きだったため、「俺はばあちゃんに育てられた」と言うほど、おばあちゃん子な夫。初めて会ったときから、夫のおばあちゃんは私にもやさしくしてくれました。「ばあちゃん前より大きくなったんじゃないの」「また、そんなこと言ってからかうんだから」と夫と冗談を言い合うようなお茶目でかわいらしいおばあちゃんでした。私もおばあちゃんの人柄が大好きだったのですが、あるときおばあちゃんは病を患い、闘病の末に亡くなりました。 その3年後、夫と結婚し長男を授かります。出産予定日まであと3週間と迫ったある日のこと。日中に妊婦健診があり順調と告げられた私は、いつものように就寝。すると、夢の中に夫のおばあちゃんが現れたのです。いつもニコニコしていたおばあちゃんでしたが、夢の中では真剣な面持ちで私に何かを伝えようとしていました。 夢から覚めた直後、私は盛大に破水! 「今日の妊婦健診で順調って言われたし、まだ3週間もあるのに!?」と予想外の出来事に気持ちが追い付かないまま、夫の運転で急いで病院へ。翌日、無事に長男が生まれました。 今になって思い返すと、出産予定日よりだいぶ早い出産を、おばあちゃんが教えにきてくれたのだと思います。そんな長男も今では10歳に。長男には「あなたが生まれるとき、パパのおばあちゃんがもうすぐ生まれるって教えてくれたんだよ」と話しました。今では、夫の実家に行くと「おおじいじ、おおばあば、遊びに来たよー!」と自然にお仏壇に手を合わせるまで成長。おばあちゃんの仏壇を前にするたびに思い出される、不思議なエピソードです。 作画/mosu著者:あさかわりこ
2024年01月12日私は20歳で結婚し、夫の家族と同居しています。義父はいわゆる亭主関白な人で、義母は何を言われても言い返さず、言われっぱなし……。義父はヘビースモーカーで、妊娠中の私の前でもタバコを吸い続けました。夫から注意してもらったものの、義父が態度を変えることはありませんでした。そこで義母に相談したところ、耳を疑う言葉が返ってきたのです……! 期待はしてなかったけど次第につわりが酷くなり、タバコのにおいがダメになってしまったときも義父はおかまいなしで近くでタバコを吸っていました。さすがに、身体もつらくなり、義父のタバコについて義母に相談すると……。返ってきた返事に私はショックを受けました。 「あなたが煙草の煙を避けるように座ればいいじゃない」義母が義父に何も言えないことは知っていましたが、妊娠中の体のつらさは義母も理解しているはずなので、少し共感してくれるのかなと思っていました。が、完全に突き放す言葉だったため、私は愕然としました。 その後は、義父がタバコを吸っているときは離れるようにして過ごしました。出産し、月日がたった今では自分勝手な義父にも慣れ、言いたいことを意見できる関係になりました。義母は今も義父への遠慮があるようですが、ストレスを溜めないためにも、都度意見を伝えていきたいと思います。 ※タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血流を低下させるため、妊娠中に取りこむと、胎児に十分な酸素や栄養が行き届かず、流早産、胎内発育不全、乳幼児突然死症候群などの発生率が高くなります。また、タバコの副流煙(タバコの火がついた部分から立ち上る煙)は主流煙(喫煙者が直接吸い込む煙)よりも有害物質を多く含むため、妊婦さんが吸わなくてもそばで喫煙されることによって、悪影響が及ぼされます。妊娠中は、タバコの煙を吸わないように煙から離れ、またこまめに換気することが大切です。 イラスト/はたこ監修/助産師 松田玲子著者:佐々木夢子
2023年12月30日ゆきさんは、2年間交際していたしょうたさんと結婚し、半年後に妊娠していることがわかり、その後出産しました。ある日ゆきさんは、仲良しの友人りかとまゆみと3人で久しぶりに会うことに。妊娠をしたというまゆみは、つわりもないと得意顔。しかし、ゆきさんの出産時のエピソード聞いたまゆみは機嫌を悪くし、「大袈裟」だと言い放ちます。その後、ゆきさんはまゆみから「相談がしたい」と大量の連絡が。ゆりちゃんのお昼寝中で電話に出られなかったゆきさんは、夜の寝かしつけを夫にお願いし、まゆみに電話することに……。 その相談、私じゃなくてもよくない…?まゆみからの大量のメッセージと電話に、私は困惑。それでも本当に何かあったのかもしれないと心配になった私は、まゆみと電話で話すことにし……。 つわりがないことや、体形が変わらないという悩みを自慢げに話してくる、まゆみ。病院では問題ないと言われているそうなので、ゆきさんは「考えすぎないほうがいい」と励ましました。 そして不安だと言っているまゆみの気持ちを和らげようと、次の妊婦健診まで待たずに病院で相談するようゆきさんはアドバイスをします。 ところがまゆみから「何それ? 説教?」と言われてしまうのでした。 まゆみの話は相談というより、「妊婦になっても変わらない私」を自慢したいように感じますね。アドバイスよりもただ話を聞いてほしかっただけなのかもしれませんが、まゆみから相談を持ち掛けてきたのですから、ゆきさんの励ましや助言を素直に受け入れても良いのではないでしょうか? ゆきさんも育児中という忙しい時期。まゆみさんには、友だちが自分のために時間を割いてくれたことに対して、もう少し感謝の気持ちを持ってほしいと思ってしまいますよね。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター たに
2023年12月23日とある平日のお昼ごろ。私は実家の母に会いに行くために、駅のホームで電車を待っていました。すると、突然見知らぬおじいさんが、私の体にぶつかってきたのです! 私が通行の邪魔になっていたというわけではなく、どう考えてもわざととしか思えません。わざわざ相手にするのは面倒なので、私はそれ以上関わらないように、おじいさんから離れた場所で電車を待っていました。数週間後。私は妊娠がわかり、実家の近くにある産婦人科に通うようになりました。その日も、駅のホームにあるベンチに座って電車を待っていると、先日ぶつかってきたおじいさんが目の前を横切りました。駅で出会ったおじいさんおじいさんは、あのときと同じように若い女性にわざとぶつかり、よろけた女性を邪魔だと怒鳴りつけています。その女性は誰かに迷惑をかけるような行動を取っていたわけでもなく、ゆっくり歩いていただけ。私は女性のもとへ歩み寄り、立ち上がるのを手伝いました。 私はおじいさんを睨みつけて「あなた、わざとこの方にぶつかりましたよね?」と言いました。しかし、おじいさんは謝るどころか逆ギレしてきたのです。 「年長者に向かって、なんだその態度は!? お前の親はどういう教育をお前にしていたんだ!?」 私を怒鳴って、その場から立ち去りました。 妊婦より老人優先?!別の日、私は妊婦健診のために電車に乗って産婦人科へ向かいました。通勤ラッシュは避けたものの、席はどこも埋まっています。つわり真っ最中の私は立っているのがつらく、座りたいと思っていました。 幸い、マタニティマークに気づいた女性が席を譲ってくれ、座ることができました。気分が悪かったのでそのまま目を閉じていると、とある駅で乗り込んできた男性が私の前に立ち、電話で話をしています。その声には、聞き覚えがありました。 目を開けて見ると、そこには例のおじいさん! 厄介なことになりたくなかったので、私は再び目を閉じました。 おじいさんは電話を切ると、私に「おい! お前、何で席を譲らない!?」と強要してきたのです。私はカバンのマタニティーマークを見せながら、妊娠していてつわりがつらいので座っていると訴えました。 そんな私の言葉はおじいさんには届かず、「妊婦より老人優先だ!」と、聞きません。 降りるのは、どっち?相手にするのもつらいので、しぶしぶ立ち上がろうとしたところ、近くに座っていた女の子が会話に入ってきました。「妊婦より老人優先ってどういう主張!?」さらに仲間と思われる子も「こんなじいさんに何言っても無駄だわ。お姉さん、こっち来なよ。私らの席、座って」と続け、私に席を譲ってくれたのです。 彼女たちは看護学生らしく、知っている限りの知識を使って私の体を気遣ってくれました。その様子を見てもなお、おじいさんは「妊婦がそんなに偉いのか!」「女のくせに偉そうにするな」と大きな声で怒鳴っています。 すると電車に乗っていた女性が、ひとり、またひとりをおじいさんに近づき、ひと言。「妊婦さんが転んだら危ないでしょ? 責任取れるの?」「おなかの中で子どもを育ててるんだから偉いに決まってる!」「そんなに偉そうにしていると、困ったとき誰も助けてくれませんよ」それを聞いて、みんな頷いています。何も言い返せなくなったおじいさんは、次の駅に着いたとき、すごい勢いで乗客をかき分けて外に出て行きました。 あの日の経験を忘れないそれ以来おじいさんを駅で見かけることはなくなりました。 私はというと、嫌な思いはしましたが、同じ電車に乗り合わせた看護学生が会うたびに気を使ってくれたり、たまたまいた他の妊婦さんとママ友だちになったりと、素敵な縁が続いています。まもなく出産を迎え妊婦生活を終えるわけですが、あのときやさしくしてもらったことは忘れません。 妊婦さんはもちろん、お年寄りや小さな子どもを連れた保護者、体の不自由な方と乗り合わせたときには、思いやりを持って接していきたいと思います。 妊娠中の女性は体調が悪いことも少なくありません。マタニティマークを身につけている方を見かけたら席を譲り、安全に、そして体に無理のない移動ができるように促してあげたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月16日これは、初めての出産を控えていたときの話です。予定日が近づき、日に日に緊張が増していくのを感じていました。産婦人科の定期健診でも、医師から顔色が悪いと言われていた私。今後のことを相談するために、次回の定期健診には夫も一緒にきてほしいと言われたのですがーー。私は、仕事から帰った夫に「一緒に病院に行ってほしい」と伝えました。すると夫はひどく面倒くさそうな顔……。それでもなんとか説得して、一緒に病院へ行くことになりました。入院して大丈夫…?「赤ちゃんを安全に産むために、やっぱり入院をおすすめします」 診察室に入ると、入院を進められた私。母体の栄養状態がかなり悪化していたよう。たしかに、妊娠週数が進んでもつわりが続き、ごはんが食べられていませんでした。赤ちゃんのためにはすぐにでも入院したいところですが、わが家にはひとつ問題があります。それは妊娠にまったく理解がない夫。こんな体でも家事は全部私がやっていて、それが当たり前だと思っています。 その話を聞いて先生はビックリしていましたが、いい考えがあると言い、私にそっと耳打ちしてきました。……なるほど! もしかしたらいい方向に行くかもしれないと思った私は、先生の提案に乗ることにしました。 夫を変えたのは…診察室を出ると、座りながらスマホゲームをする夫の姿が。周りにたくさんの妊婦さんがいるというのに、席を譲ることすら考えない夫にゲンナリしてしまいます。 入院することになったと話すと、「え? 入院? なんで? 妊娠は病気じゃないだろ?」と相変わらず理解がありません。 「俺のメシはどうすんの?」 私にトドメを刺したのがこのセリフ。聞いた瞬間、私の中で何かがプツンと切れたのを感じました。夫にとって私は、家事要員でしかないようです。 我慢の限界がきた私の口からは、自然と暴言が飛び出していました。 「このままあんたと過ごすなんて無理! もう一緒に居られない! あんたみたいなダメ夫いらない!」 夫はさすがにまずいと思ったのか、謝ってきました。その気持ちが本当なら、今日の午後に開催される「妊婦体験教室」に参加するように言いました。参加しないなら離婚するからと伝えると、慌てて午後の予定をキャンセルしていたようです。教室では、つわりは酷い二日酔いの状態が何カ月も続くようなものであることや、大きくなったおなかが7~8キロもあることを丁寧に説明してくれて、器具を使って実際に妊婦の体を体験させてもらえました。しゃがもうとしただけでバランスを崩して倒れてしまった夫をロックオンして、先生はひと言。 「この状態の奥さんに、お風呂掃除やトイレ掃除、料理や洗濯をしろという人も、中には居るんですよ~!」 夫の表情が青ざめていきます。そして、その後は先生の話にも耳を傾け、なにやら考え込んでいました。 「くれぐれも、おなかには自分の子孫がいて、奥様はそれを大切に育みながら生活していることを、旦那様方はお忘れにならないように!」 こんな素敵な言葉で教室は終了。夫は今までの自分は間違っていたと、謝罪してくれました。先生の作戦は大成功でした! すっかりパパらしくなった夫別人のようになった夫は、早々に入院の手続きを進めてくれました。 「俺のことは気にせずしっかり休んで! 安心して元気な赤ちゃんを産んでくれ!」 夫が言ったその言葉にウソはありませんでした。日に日に家事を極め、カレーが作れるようになったり、洗濯物を早くたためるようになったり、私が入院中にめざましい成長をとげているようです。さらに驚いたのは、赤ちゃんが産まれたら育休を取ると言ってくれたこと。これまで家庭よりも仕事を優先していたのに、この変わりよう……。ついこの間は「俺のメシは?」なんて言っていたのが、信じられません。これなら、私も安心して出産を迎えられそうです。2人で協力して、大事に大事に子どもを育てていきたいと思います。 妊娠している女性がどんなにつらいか、実際に体験をするとよくわかるようです。今回のような「妊婦体験教室」がもっとメジャーになり、父親になる人全員に体験してほしいと思ってしまいますね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月09日もともと私より収入が低いことを気にしていた夫。妊娠を機に私が仕事を辞めると、突然夫の態度が豹変して……!?私も夫の稼ぎだけに頼るのは不安だったので、子どもを産んだ後も仕事を続ける予定でした。しかし、夫の説得により、妊娠・出産後は専業主婦になることをしぶしぶながらも受け入れました。 そしてついに退職届を出した日、なんだか夫の様子がいつもと違ったのです――。 夫への違和感仕事に未練を残しながらも、専業主婦になることを決めた私。退職届を出して家に帰ると、夫から「お疲れ様」とメッセージが届きました。 「私、本当に仕事を辞めてよかったのかな……」とぽつりとつぶやくと、「俺の収入だけで問題ないって結論になったろ?」「生まれた子どもの世話だってあるんだ」「退職届を出したんだからもう諦めてくれ」と夫。 私だって、夫を困らせたかったわけではないのです。ついこぼしてしまった言葉に対して、そこまで言わなくても……と思ってしまった私。なんだか夫から威圧されているような感じすら受けました。 妊娠で気持ちが不安定になりやすいのだろうと思った私は、「もうこの話は終わりね。私も気持ちを切り替えるわ!」と仕事の話題を打ち切ることに。夫も「俺もいろいろと手伝うから、身体を第一にしろよ」と私を気遣ってくれたので、私は子どもが生まれた後の暮らしに思いを馳せながら家事に勤しむことにしたのです。 しかし……。 豹変した夫2カ月後――。 私が退職してから、夫は豹変。毎日のように飲み歩き、来月出産予定の妊婦の私に車で迎えに来させるのです。なんだか夫のいいように使われているような気がして、私は愚痴をこぼすことが増えていました。 今夜もまた、日付が変わっても帰ってくる気配のない夫に「いつ帰ってくるの?」とだけメッセージを送りました。すると、「もうちょい後になるわ、それまで起きてて~」「妊婦でも車の運転くらいできるだろ、働いてないんだから迎えくらいきてくれよ」といつもと同じ返信が。 「最近ひどすぎない?私は別にあなたの召使じゃないんだよ?」と苦言を呈すと、夫は「当然だろ?お前は仕事をやめて俺に養われる立場になったんだから」「俺の方が立場が上なの」と返してきました。 私に仕事を辞めるよう、説得してきたのは夫の方。子育てや家事に専念するために仕事をやめたのであって、夫婦の立場は対等なままだと私は思っていますが、夫の考えは違ったようです。次の言葉には絶句してしまいました……。 「俺にたてついて困るのはお前の方だぞ?別に俺は生活費入れなくてもいいんだけど?」「女のくせに無駄に出世しやがって、俺より収入高かったからって偉そうにするな!だから仕事辞めさせたんだぞ」 私は一度も収入のことで夫を見下したことはないのですが、私が思っていた以上に夫は気にしていたようです。「本当だったらお前が気を利かせて自分で辞めるのが筋だったのに……」とまで言われて、私は怒るどころか呆れてしまいました。 「ちゃんと反省して、俺を迎えに来いよ」と相変わらずの調子の良い夫。これだけ言っておいて、まだ迎えに来いという神経がわかりません。「帰りはタクシーなりなんなりで勝手に帰って来てください」とだけ返すと、「迎えに来なかったら許さないからな!」と脅しはじめました。 しかし、妊婦は身体が第一。産まれてくる子どものためにも、私はスマホの電源を切って寝ることにしました。 翌日――。 結局遅くまで飲んで、タクシーすら捕まえられなかった夫は、ビジネスホテルに宿泊。今日はそこから出社したようです。 「お前のせいでこうなったんだぞ」「誰のおかげで飯食えてると思ってんの?」と、私のスマホには夫から暴言メッセージが続々と届いていました。 「私は収入とか立場とか気にしてないから」と返すと、「お前がそういう態度なら俺にも考えがある」「お前とは離婚する」と離婚を持ち出してきた夫。昨日は酔った勢いであんなことを言っていたと思っていた私は、素面でもこの有様なのかと驚きました……。 「『調子乗ってすみませんでした』ってちゃんと謝ったら許してやるぞ?」「お前がちゃんと立場を理解するだけでいいんだぞ?本気で離婚になったら困るだろ?」とあくまで私に立場をわからせたい様子の夫。私はもう付き合いきれなくなりました……。 「いいよ、離婚してあげる」「これから離婚届もらってくるから、帰ったらサインしてね」と離婚に応じると、「……離婚して困るのはお前の方だぞ?」と勢いを失った夫。 「本当はあなたの方が離婚したくないんでしょ?いざ離婚ってなってビビってるの?」と煽ってみると、「そこまで言うなら離婚してやるよ!後から泣きついてきても許さないからな!?」と強がり始めました。 その日のうちに、私たちは離婚届にサイン。そして、私はサイン済みの離婚届を自分の手元に置いておいたのです。 私の選択は…1週間後――。 「おい、今日はちゃんと迎えに来いよ」と元夫からメッセージが。 「今実家だから無理」と返すと、「俺は実家に帰るとか聞いてないんだけど?」「俺のおかげで生きていけてるくせに、ナメてんの?」と相変わらず私に立場を弁えさせようとしてくる夫。 「もういいわ、離婚決定」「ん?1週間前にしてるけど?」「は?」 離婚届にサインした翌日、私は嬉々として役所にその離婚届を提出しました。それから1週間で自分の荷物をまとめ、ようやく実家に帰ってきたところなのに……。 「あの日は俺が許してやるって言っただろ!」「俺が許してやったんだから、離婚はなしだ!」と喚く元夫。しかし、元夫の許しがどうこう以前に、私自身、元夫のことが無理になっていました。だから、すぐさま離婚届を提出したのです。 「収入のないお前がどうやって子ども育てるんだよ!?」「シングルマザーってそんなに簡単なことじゃないんだぞ!?」となおも喚き散らす元夫。私はこの1週間の間に、元の職場に頼みこみ、出産後にまた働かせてもらう手はずを整えていました。実家に帰ってきたのは、私の両親に子育てを手伝ってもらうためです。 「生まれてくる子どもに、あなたの言いなりで過ごしている私を見せたくない」「この子にはあなたみたいになってほしくないの」と淡々と述べた私。すると元夫は、「あーあ、お前一人で育てたってろくな大人にならない」と言ってきたのです。 その言葉で、この人と離婚できてよかったとあらためて思いました。自分の子どもに対して、平気で「ろくな大人にならない」などと言える元夫のそばで、この子を育てたくない。私の選択は間違っていなかったのです。 その後――。 私は無事に女の子を出産。今は実家で娘の世話をしながら、職場復帰に向けて体力と知識を蓄えています。これから先、この子が大きくなるにつれていろいろなことがあるとは思いますが、元夫を反面教師に精一杯育てていきたいと思います。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月05日第1子妊娠中、妊娠8カ月ごろのお話です。突然の不幸に悲しみがありながらも、少しだけ前を向くことができた体験談を紹介します。コロナ禍での妊娠。家族と久々の再会結婚を機に夫と暮らすために県外に引っ越しました。新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令され、ゴールデンウィークもお盆休みも帰れず実家の家族に会えませんでした。 妊娠がわかったのは2020年の6月。SNSで家族とはやりとりをしていたものの顔を合わせる機会がないまま時間が過ぎていきました。私の家族は両親と兄で、両親とは連絡をとっていましたが兄とは連絡をとることはありませんでした。 緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルスの感染者も少なくなってきたので、妊娠7カ月に入ったあたりに実家に帰ることに。久しぶりの実家で、両親も私の妊娠を喜んでくれ、たくさん話をしました。兄とも少し言葉を交わし、今まで実家にいたときと変わらない時間を2〜3日過ごし、自宅のアパートへ戻りました。 突然の訃報に頭が真っ白……それから数週間後のこと。突然夜遅くに父からの電話。私「もしもし」 父「……もしもし。遅くにごめん。妊婦のお前に言うことじゃないが、言わないといけないことが……」と震えた声。私は胸騒ぎがしました。母が倒れたか、母方の祖母が倒れたかと一瞬で嫌な想像をしました。 私「何があった?」 父「兄が亡くなった……。心筋梗塞で倒れてそのまま……」私は頭が真っ白になりました。当時私は妊娠8カ月。妊娠後期に突入したあたりのお話です。それまでは情緒が不安定でやっと落ち着いてきたころでした。元気だった兄との突然の別れ。何が何だかわからずに実感がないまま、再び実家へ戻りました。 そこには細長い白い箱があり、中には白い服を着て目を閉じた兄がいました。話しかけても返事はなく、いつも私の名前を呼ぶ声も聞こえてきません。 兄と最後に会ったのは数週間前。一緒にDVDを観ようと約束をしましたが、私が出かけるため観られずにいました。「次帰ったらでいいか」という気持ちはありましたが、そんな日はきませんでした。私が帰る日に、「帰るね! またね!」と寝ている兄に声をかけて帰ったのが最後の会話でした。こんなことなら兄と会話をすればよかった、もっと連絡をとっておけばよかったと後悔が押し寄せました。 深い悲しみのなか近づく出産予定日葬儀が終わり兄とのお別れをし、自宅のアパートへ戻りました。すぐに妊婦健診があったのですが、切迫早産とのことで次の日に入院が決まりました。しかし、次の日に受診すると、ギリギリではありましたが自宅安静で良いことになり入院は免れました。 情緒が安定してきていたとはいえ、やはり身内との別れはつらいもの。突然のことならなおさらです。周りには悲しんでいる姿は見せまいと思っていましたが、夜になると悲しい気持ちが押し寄せて声を上げて泣く日々。普段からそんな姿は見せませんが、夫に「泣きたいときは泣いていいよ、寂しいときは寂しいって言っていいよ」と言葉をかけてもらったり、職場の人たちからもいつもと変わらない様子で振る舞ってもらいながらもささいなところで支えてもらったりして、何とか持ち堪えることができました。 それから1カ月後、里帰り出産のために実家に帰り受診をすると、また切迫早産気味に。入院するかしないかの瀬戸際でした。できるだけ家で安静にしながら過ごし、妊娠37週目を迎えました。そして予定日1週間前の夕方に陣痛がきて、次の日の朝に出産しました。 天国で兄が見守ってくれている娘の誕生日は兄の百か日でした。それから1週間後に退院。退院前日から雨が降り、朝方まで雨が降っていました。退院に向けての最後の診察が終わり、病室に戻ると雨が上がっていて、迎えにきてくれた両親と娘とともに実家へ。晴れてよかったねと車の外を眺めていると雨上がりの空に虹がかかっていました。 生まれて初めて見る、端から端まで見えるきれいな虹。兄が喜んでくれているようなそんな気持ちになり、両親にバレないようにこっそりと涙を流しながら家へ帰りました。 妊娠中の兄との別れ、切迫早産でも入院せずに済んだこと、退院の日に虹がかかっていたことを知人に話すと、「お兄さんが見守っていてくれてたんだね」と言ってくれ、きっとそうだと心が温まりました。娘に伯父さんを会わせてあげることはできませんが、きっと天国で兄が見守ってくれていると、私も前を向くことができました。 妊娠中の繊細な時期にあった悲しい体験でした。人との出会いがあるように別れもあり、それはいつ起きるかわかりません。妊娠中に起きることだってあります。ひとりじゃない、周りにたくさん助けてくれる人がいる。つらいときはつらい、しんどいときはしんどい、悲しいときは悲しいと言葉にして伝えることが大切で、私が思っている以上に私のことを想ってくれる人がいて、多くの人に支えられていると思い知ることができました。そして、娘を出産したことで、生と別れについてしっかり向き合うことができたと思います。娘が生まれて3カ月が経ちました。まだまだ大変な時期ですが、生まれてきてくれたことを日々感謝しながら育児を頑張っています。 著者:ぽむぽむ1児の母。生後3カ月の娘を溺愛している専業主婦。
2023年12月02日一人目を妊娠したとき、義母はすごく喜んでくれました。そこまでは良かったのですが、心配だからと妊婦健診にまでついてくるように。正直ちょっと……と思っていたので、ある人の一言でスッキリしました! 妊婦健診についてきた義母は…私の妊娠を喜んでくれた義母。そこまでは良かったのですが、私のことが心配だと言って妊婦健診にまでついてくるように。妊娠中のアドバイスもいただきましたが、いつの時代の話!?というものが多く、困ってしまいました。 今は妊婦さんでも飲める薬を処方してもらえますが、薬は絶対に飲んじゃダメ、食事は2人分食べないとダメなど、毎日そんな話ばかり。産院でも義母は他の妊婦さんや子連れの方に話しかけ、「ミルクは太るからあげちゃダメ」「抱き癖が付くから置きなさい」など的外れなアドバイスを言って周りました。 院内に義母の声が響いていたのか、見かねた助産師さんに「時代が違います」と注意され……。その場に居合わせたママからは「そういう年配の人がいるから私たちは暮らしにくいんです」と言われ、居づらくなった義母は私を置いて帰ってしまいました。 義母は病院での出来事を何人かの友人に話し、共感を得ようとしたようです。ですが、義母の発言の方が良くないとみんなに言われ、自分の言動を反省したとのこと。これ以降、細かいことは言わなくなりました。 ◇ ◇ ◇ 義母は子育ての先輩として親切心から言っているのかもしれませんが、時代や環境が違えば考え方も変わってくるもの。アドバイスの場合でも、押し付けにならないよう気をつけたいですね。 作画/さくら著者:坂本れん
2023年12月01日私は臨月の妊婦で、最近体調があまり良くありません。しかし夫はお構いなしに、家に同僚を呼んで飲み会を開くのです。新築の我が家を自慢したいのか、飲み会を開いては同僚や友人を呼ぶ夫。そのくせ準備はすべて私なので、とても負担です。おなかも大きくなってきたので少しは遠慮してほしいのですが……。 飲み会を控えてほしいと伝えると…家で飲み会をするのは大変です。買い物から、おつまみや食事の支度、後片付けに掃除と、やることがいっぱい。少し控えてほしいと夫に伝えると、いつも家でダラダラしているんだから、たまには動けなんて言ってきました。 この体調でもできることはやっており、横になるのが多いのは体調のせいです。そもそも夫は、妊婦の大変さをまったく理解しておらず……。 しかも今日は夕食を食べてから、ビールが足りないと言い出しました。ビールを買ってきたら、〆の鍋も作ってほしいらしく……、たまったもんじゃありません。心の中で愚痴を言いつつ、しぶしぶ家を出ました。 スーパーへの道中で運命の出会い「どこまでビール買いに行ってんだよ」「さっさと走って戻って来い!」私の帰りが遅いため、しびれを切らした夫が連絡をしてきました。すると「妊婦に何をさせているんだ」とお叱りのメッセージが、私から夫へ送信されたのです。夫は「妊婦は病人じゃない」とキレました。すると……。「あんたたち、明日社長室で尋問ね」意味不明な返信に、やっとおかしいと夫は気づいたようです。そのあとメッセージを送っているのが自分の会社の社長だとわかり、夫は急に挙動不審に……。 なぜこんなことになったかというと、私が社長と運命の出会いをしたからなのです。歩いているとおなかが張ってきたので、スローペースでスーパーへ向かっていると、やさしく声をかけてくれる女性が。私が気を許して愚痴をこぼしたところ、女性は血相を変えました。 そして、夫やその同僚に心当たりがあるというのです。会社名を教えると、彼女は本当に驚いていました。その女性はなんと、夫の会社の社長だったのです。 そこに夫からの連絡がちょうど入ったのですが、やりとりを見ていた社長は私の携帯電話を貸してほしいと言ってきました。そして夫とその同僚たちに苦言を呈してくれたのです。おかげで、私は安心してゆっくり体を休められました。 社長と知り合ったことで決断夫はさらに親としての自覚のなさも指摘され、その点も含め私に謝ってきました。私は離婚を考えましたが、シングルマザーで子どもを育てていく自信がありません。両親も他界しており、頼る人がいないので不安な気持ちでいっぱいだったのです。 そこで社長に相談したところ、いろいろとアドバイスをもらえました。なんと社長自身もシングルマザーで子育ての経験が。慰謝料請求など調停に関することも教えてもらい、これで離婚に踏み切れます。 その後、しばらくして離婚が成立。ーーあれから数年たち、私は家事と育児に協力的な男性と再婚。今は幸せに暮らしています。 ◇ ◇ ◇ 社長との出会いで人生が好転して良かったです。夫婦は本来対等なもの。そこを前提に関係を築いていきたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年11月23日私はもうすぐお母さんになります。先日、医師から絶対安静を言い渡され、すこし早めに産休に入ることになりました。少し早く産休にはいることを夫に伝えると、復職が難しくなるのでは……と言い始めました。私が働いている会社は産休明けのママたちも活躍しており、心配はないと言っているのですが……。 それよりも心配すべきなのは、おなかの赤ちゃんのこと。夫は名前決めや出産準備よりも自分の自由時間が大切なようで、そんな様子がふと気になりました。 えっなんで!?仕事を辞めた!?私が産休に入って1カ月が過ぎたころ、夫が突然の告白をしてきました。「なんで俺だけ働いてんだろと思ってさ」私が働かないことをずるいと思った夫は、とんでもない行動に出たのです。「さっき仕事辞めてきた」信じられないことを言われ、びっくりを通り越してあ然としてしまいました。 「いやいや私、妊婦なんだけど……」彼の目には、私がごろごろしていると映っているようです。我が家には家事を手伝ってくれる夫は存在しないので、絶対安静にもかかわらず家事全般は毎日しているのですが……。 産休中の私の給与だけではやりくりできないので、夫には再就職先を探してほしいと伝えました。彼は貯金を取り崩せばいいと簡単に考えていますが、あのお金は今使うべきものではなく……、本当に困ってしまいました。 毎日ふらふらして仕事を探さず…夫はなかなか仕事を探さず、ハローワークに行くふりをして遊びに出かける日々が続きました。産休中も給与がもらえることを知ってからは、さらに働く気がなくなったようです。そして私に、ラクな生き方でいいなぁと言ってきました。それを聞いて、ついに私は爆発! 天然でかわいい人だと思って世話を焼いてきましたが、もうこの人とはやっていけないと覚悟を決めました。それから私はさっさと家を出て実家に避難。私が借りていた家に夫が転がり込んできたので、私の荷物を運んだら部屋にはほぼ何も残らず……。 そして、私の親が義実家に連絡。それを聞いた夫は激怒し、勝手なことばかりして無責任だと言ってきましたが、どの口が言う……ですよね。 最終的に両家の両親を巻き込んで話し合い、離婚が成立。養育費の支払いを約束してくれました。どうやら義父の紹介で再就職先も決まったそうです。私は無事に出産し、先月から仕事に復帰しました。 ◇ ◇ ◇ 妊娠中は流産や早産のリスクをできるだけ避けるために自宅安静を伝えられることがあること、子どもにこれからお金がかかってくることなど、調べたり考えたりすれば分かりそうですが……、夫婦の間でも想像力を働かせることは大切ですよね。今後は自分の行いを省みて過ごしてほしいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年11月10日私の初出産での体験談です。地域で人気の産婦人科医にかかった私。担当の医師はヒゲ面でコワモテの年配の男性でした。妊婦健診で会うときは、言葉数が少なく不愛想な先生だと思っていたのですが、出産の際に見えたその先生の人柄のギャップに心があたたかくなった私。この出来事を通して、厳しい雰囲気で苦手だと感じていた医師の見方が変わりました。 気乗りしない愛想が悪い医師の妊婦健診初めての出産は、母のサポートを受けるため里帰り出産を選んだ私。里帰りする予定の地元は田舎なので、出産する病院は選択肢がなく、母がすすめてくれた産院に通うことにしました。そこで担当してくれたのが、ヒゲの生えたコワモテのおじいさん先生。 妊婦健診で月に1度通ったのですが、無駄な会話は一切なしで、「何か相談があれば助産師さんに言うように」と言う先生は、固く冷たい印象。健診で先生に会うのは気乗りしませんでした。 生まれない! コワモテ先生から厳しいひと言その後、いざ出産の時を迎えましたが、いきみ方がわからずに声を出してしまった私。そのとき先生に、「赤ちゃんが苦しくなる! 声は出さずにいきむ!!」と落ち着いたトーンで言われたのです。厳しい先生の声かけに、思わず泣きそうになりました。 しかし、それまで「こんなに痛くて苦しいのになんで赤ちゃんは出てこれないの? 早く生まれて!」と自分の苦しさばかり感じていましたが、先生のひと言で、赤ちゃんも同じように苦しんで生まれてこようとしていることに気がつきました。 コワモテ先生のギャップにほっこり!「大丈夫。先生が絶対に産ませてあげる! 最後もう1回一緒にいきむよ!」。先生からの「大丈夫」に、私は本当に安心しました。その言葉のあと、先生が赤ちゃんを引っ張り出してくれて、わが子の顔が見えたときはうれしかったです。ゴッドハンドとはこのことかと思いました。 先生は生まれた赤ちゃんを見てひと言。「生まれたころのあなたにそっくり」。とてもやさしく赤ちゃんを見つめる表情。これまでの厳しい先生とのギャップに、心があたたかくなりました。厳しいことを言っていたのは、私と赤ちゃんの命を守るためだったと実感したのです。 コワモテドクターが私の出産後に見せてくれたやさしいまなざしに、これまでにない信頼と安心を感じました。先生の見た目とのギャップにほっこり。先生がこの地域で愛されている理由がわかり、すっかりファンになってしまいました。私と母の親子2代の出産をサポートしてくれた経験豊富な先生に、これからも地元で元気な赤ちゃんの誕生を見届けてほしいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2023年11月08日市から母子健康手帳の交付を受けたときに、両親学級の案内が入っていました。私は里帰りの予定もなく、近くに頼れる身内もいませんでした。妊娠が判明したときから、夫しか頼れない状況での子育てになることはわかっていたのですが、少しでも夫に妊婦の大変さや子育てについて理解してほしいと思い、夫を誘って両親学級に参加することに。今回はそのときの体験談を紹介します。 妊婦体験ジャケットで疑似体験夫は約10kgの妊婦体験ジャケットを着て、妊娠中の日常生活における不自由さを体験しました。10kgのジャケットを身につけて寝転がると、寝返りが打てなかったり、起き上がるのもひと苦労だったりすることを身をもって感じた夫。着替えたり靴下を履いたり、日ごろ当たり前にできていることさえも妊婦には大変だということに気付いてくれたようでした。 妊娠中の足元の見えにくさや、体のバランスのとりにくさなどを実感したおかげで、それからは荷物を持ってくれたり、洗濯物を干したりと、率先して手伝ってくれるようになりとても助かりました。 沐浴体験実際の赤ちゃんとほぼ同じ3kgの重さの赤ちゃんの人形を使って、沐浴体験をしました。まずは助産師さんの見本を見て、その後実際にせっけんを使って、頭や体を洗ったり、ガーゼを使って顔を拭いたりと、試行錯誤しながら体験。顔や耳にお湯がかからないように片手で3kgの赤ちゃんを支えるのは思っていた以上に重く、お風呂はパパ担当、着替えはママ担当と、この沐浴体験を機に役割分担が決まりました。 実際の赤ちゃんとほぼ同じ大きさだったので出産後のイメージがつきやすく、いい練習になりました。 着替え・おむつ替え体験わが子は女の子の予定だったので、女の子のおむつ替えの仕方を助産師さんに教えてもらいました。着替えも下着と上着を2枚重ねて先にセットしておくことで、赤ちゃんを待たせずラクになることを学びました。夫にとって女の子は異性であるため、わからないことだらけでどう扱っていいか不安に感じていたようですが、助産師さんが1つひとつ丁寧に教えてくれたので不安が徐々に消えて、自信をもった表情に変わっていました。 はじめは「恥ずかしい……」と乗り気ではなかった夫でしたが、いろいろな疑似体験をすることで、終わったあとは少しパパの顔になっていました。なんとなくしかイメージできていなかったことも疑似体験したことで実感が湧き、わが子の誕生がより楽しみになりました。 実際に子どもが生まれてからも、夫は自らすすんで沐浴をしてくれたり、おむつ替えをしてくれたりと、助かっています。両親学級での体験から夫の意識が変わり、参加してよかったなと心から思いました。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/ねね著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年11月04日現在3歳と1歳の子どもたちが2歳と生後8カ月のころ、注文住宅を建てることになり、ハウスメーカーと打ち合わせをしていた私たち。しっかり話し合いたいところですが、遊びざかりの子どもたちは当然じっとしていてくれず、私や夫が席を立たなければならない場面もしばしばありました。そんな子どもたちへの対応をきっかけに、私と夫の意見は対立することに。夫婦と言えども「報告・連絡・相談」が大切だと気付く経験になりました。 スタッフさんに任せきりにはできない!ハウスメーカーとの打ち合わせのとき、子どもたちを見ていてくれるスタッフさんがいたので、はじめは安心していた私と夫。しかし私は、そのスタッフさんが妊婦さんであることに気付きました。当時子どもたちは2歳と生後8カ月。特に上の子はすぐに走り回るので、妊婦さんだけで面倒を見るのは負担が大きいはずです。 私はスタッフさんに見てもらいながらも、子どもが走り出したり、他の子とおもちゃを取り合ったりしたら席を立つようにしました。しかし夫は打ち合わせに集中しているのか、ほとんど子どもたちのほうを見ません。 意見が対立!夫の言葉に苛立つ私その後私たちは、キッチンのメーカーについて意見が分かれてしまいました。いつも打ち合わせでいろいろなことを決めているのは夫なのだから今回は私に譲ってほしいと言いましたが、夫は「そっちが子どもにばかり構って打ち合わせに参加しないからだろ。スタッフさんがいるんだから任せればいいのに」と不満そうに言ったのです。 「あなたが全然子どもを見ないからでしょ!? 」と私は苛立ち、しばし冷戦状態に。そこで私はふと、夫はスタッフさんが妊婦さんだということや、他の子と揉めることもあると気付いていないのではないかと考えました。 言葉にして初めてわかる相手の考え冷静になって話してみると、やはり夫はスタッフさんのことなどに気付いておらず、驚いていました。私も、夫は打ち合わせに夢中で子どもたちのことを見ていないと思い込んでいましたが、夫は「家は大きな買い物だし、家族のために中途半端な打ち合わせはできない」と責任を感じていたのです。 お互い相手の考えを理解していなかったと謝り、関係は改善。その後の打ち合わせでは、夫も積極的に子どもたちの様子を見てくれたり、私に意見を聞いてくれたりするようになりました。 夫婦と言えども、1つのことに対して違った視点を持っているということを私たちは忘れていました。感情的になるのではなく、冷静に話し合うことで相手の考えを理解することができました。今ではどんなことも「報告・連絡・相談」が基本と考え、私たちは小さなことでも言葉にして話し合うようにして良い関係を築いています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 作画/山口がたこ著者:香川えりか3歳と1歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。
2023年10月29日めぐみは、男の子・ゆうきを出産。夫のてっぺいは、2人を見て絶対に幸せにするのだと意気込んでいました。話はさかのぼって妊娠中のころのこと、飲み会から帰宅したてっぺいはめぐみを気遣い、自分で夜食を作りました。けれども翌朝シンクに残された洗い物を見てめぐみは一瞬複雑な心境に……。さらにてっぺいは、ベビー用品の準備について、「めぐみに任せる」とどこか他人ごと。めぐみとてっぺいがベビー用品を下見している最中、大学時代の同級生・さえとバッタリ会いました。すると、育児ストレスがたまったさえは夫の愚痴を連発。さえと別れると、てっぺいはそんなさえのことを、「変わっちゃったね」「ああなったらおしまいだよね」と、体型や性格をバカにしました。さらには「世の中には綺麗な母親もいっぱいいる。あれじゃ旦那さんがかわいそうだよ」と言い捨て、めぐみは呆然。 めぐみからてっぺいへの不安が募っていた矢先、家にめぐみの母親が遊びにきたのですが……。 これは、自分を押し殺して自分に取り憑かれてしまった女性の話です。母からの忠告 ある日、めぐみの家に母親がやってきました。 おなかが大きくなっためぐみを見て「てっぺいくんは良くしてくれているの?」と心配している様子。 めぐみがてっぺいは妊婦の私にいろいろと気を遣ってくれていると伝えると、母親は言いました……。 「本当でしょうね? 私たちの家系の女は大昔から大人しくてハッキリ言えないタイプばかりだから」と。 どうやら、母親はめぐみがてっぺいへの不満をため込んでいるのではないかと懸念しているようなのです。 てっぺいとの関係について心配はないと、母親に再度伝えためぐみ。すると母親は、「妊娠も出産も命をかけるのはあなたで、めぐみの気持ちが優先されるべき。新たな命をこの世へ送り出すことはそれほど偉大で、壮絶なことだということを忘れないでほしい」と、めぐみに伝えます。 そして、めぐみは母親が祖母から譲り受けたというネックレスを渡されたのでした。 ◇◇◇ めぐみさんがてっぺいさんに、出産を控えた自分の素直な気持ちや、相手への不満などを伝えられていないのではないかと心配するお母さん。実際に妊娠出産、そして育児をした経験があるお母さんは、いかに自分の気持ちをため込まず、相手に伝えることが大切であるのかを痛感しているのかもしれませんね。めぐみさんが、てっぺいさんに対して、素直に伝えられていない気持ちや不安に思っていることがあるのであれば、そのままにせずきちんと伝えて、夫婦で話し合っていけるといいですね。>>次の話バラシ屋トシヤさんのマンガは、このほかにもブログやInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター バラシ屋トシヤ
2023年10月25日うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々